桑子真帆アナウンサーが、斎藤農相にインタビュー「ニュースウォッチ9」8月22日（火）放送分の感想
今週と来週は、有馬さんが夏休みのため「ニュースウォッチ9」は、桑子真帆アナウンサーと、いつもはスポーツ担当の一橋アナウンサーで、番組進行。
特集 影響拡大 O157、埼玉県のほか群馬県でも、重症化で死に至ることも、遺族が語る被害の実態、どう対処すれば・・・、田村アナウンサーが、横浜市立大学 大学院の伊藤秀一主任教授にインタビュー、O157くれぐれも注意を、死に至ることも。
桑子「（お惣菜のサラダとなると防ぎようがない）ですから、本当に、食品を扱う業者は、衛生管理をしっかりしてほしいんですが、家庭でも感染することがあるんですよね、ということで、防ぐ方法、こちらに、まとめました（パネルを持ち出す）、ナマ肉とサラダなどの調理を、同じ場所で行わない、こういった対策も必要です、皆さん、くれぐれも、ご注意ください」
特集 秋田 横手 アパート全勝、1人暮らし中高年男性が・・・、栗原アナウンサーが、秋田 横手の火災現場周辺を取材。
桑子「今回の火災の原因は、まだわからないということですけれども、今の藤田さんの指摘、あの、大切だと思いました、同じような被害が出る、共通の理由があるのではないか、そういった視点でも、見ていかないといけないと、感じました」
特集 北朝鮮 名指しで非難、米軍司令官2人を、米軍司令官は異例の会見、さらなる挑発も・・・。
特集 潜水艦「伊58」を探せ、海底調査始まる、発見相次ぐ中で・・・、元乗組員の思いは、発見なるか？、保里アナウンサーが、旧日本軍の潜水艦を研究する勝目純也さんを取材。
桑子「うーん、今日のところは、「伊58」は、見つからなかった、ということですね」
ニュースこの1本「原発」、福島第一原発 ”凍土壁”、ようやく最終凍結へ。
ニュースこの1本「経済」、自転車シェアリング、中国企業が札幌で。
桑子「いや、中国の企業が、海を越えて、ここ日本で、自分たちの国の人たちを、ターゲットに、しているんですね、（利用料30分50円）手軽に利用できると思いますね」
ニュースこの1本「沈没」、長崎 平戸沖で船チボツ、2人死亡 1人不明。（放送では触れず）
特集 「シリーズ 新閣僚に聞く」、斎藤健農相、桑子真帆アナウンサーが、単独インタビュー。
桑子「就任直後の会見では、”農政の改革、これを進める” と、強い姿勢を示していましたけど、こう、どのように、取り組んでいこうと思っていますか？」
斎藤「あのですね、農業ほど重要な産業はめったになくて、農業が崩壊すれば、地域が崩壊する、農業がだめになれば、食料安全保証がままならなくなる、そういう意味では、極めて重要な産業だと思いますので、しかし、その産業が大きな曲がり角にきている、そういう意識をですね、それをみんなで共有していって、それぞれが一歩ずつ前へ踏み出そうと、そういうことが、いま重要なんじゃないかと思いますね」
桑子（語り）「大学時代、ハンドボール部でキャプテンを務めていた斎藤大臣」
若き日の斎藤大臣が、ハンドボールをしている写真を、桑子真帆アナウンサーと斎藤大臣、二人でにこやかに見る。
斎藤「見て欲しいのは、顔のあたりまでジャンプしていることですね、今はこの3分の1くらいしか跳べないですけどね」
桑子「今でも飛べたら、すごい」
斎藤「当時は跳べたんです」
桑子「そうですね（笑）」
斎藤「自分たちより弱いチームとやるときが怖いわけで、仕事も同じで、”あ、この仕事は楽にできるな” と思った仕事ほど、気をつけなくちゃいけない、難しい仕事を一生懸命やるのは当たり前なんだけど、そうじゃない仕事を、ま、気持ちをね、抜かないでやる」
桑子（語り）「大学卒業後は、旧通商産業省に入り、日米の自動車をめぐる、”貿易摩擦” の問題などを担当、このときの経験が、今に生きていると言います」
斎藤「一番厳しい日米交渉をやった経験がありますので、だから通商交渉って、どういうふうに展開をしていって、どういうタイミングで、どういう発言をすればいいのかとか、この程度のことを言われても耐えられるとか、そういうですね、駆け引きについての ”土地勘” みたいなものを、これを、まぁ、ほかの人よりは持ってるっていうのがあるので、それは同じ通商交渉でも、農業でも自動車でも同じじゃないかと思いますね」
桑子（語り）「その手腕が問われるのが、政府が成長戦略として進める自由貿易への対応です、先月には、EU（ヨーロッパ連合）との間で、EPA（経済連携協定）に大枠合意、今後、チーズなどが、今よりも安い価格で輸入されることになります、さらにTPP（環太平洋パートナーシップ協定）も、アメリカが離脱するなか、日本が主導して、合意に向けた協議が続けられています」
桑子「（貿易自由化の推進で）農業の生産者の不安っていうのは、やはりあります、”自分たちは、ちゃんと守ってもらえるんだろうか”、そういった声とは、どのように向き合っていくんでしょうか？」
斎藤「これはですね、真摯に耳を傾けて、まぁ、農林水産省もキャラバンと言いましてですね、全国に説明に行き、そして生の声を聞き、それを対策に生かしていく、農業の活力が失われたり、地域が崩壊したり、そういうところは、絶対に回避しなくちゃいけない、ということで、まぁ、農業に与える影響っていうものを、最小限にしながらですね、そういう経済体制の世界的な構築に向けて進んで行くっていうのが、いま日本がやっていかなくちゃいけない、大きな方向なんでしょうね」
桑子「一人一人の声としっかり向き合う？」
斎藤「向き合う、向き合う、向き合って、だって一人一人が生産しているわけですから」
桑子（語り）「一方で、”守り” だけでなく、”攻める” ことも大切だとする斎藤大臣、政府が掲げる農林水産や加工食品の輸出額1兆円という目標達成に、強い意欲を示しました」
斎藤「これから急速に人口が減っていく中で、まぁ、食べる人が減るわけですから、農業に与える影響は大きいわけですね、海外のマーケットをとりにいくとか、まぁ、あるいは、生産だけやっていた人が加工とか、に出て行ってですね、で、より付加価値を、まぁ、生むようなビジネスを展開していくとかですね、そういうことをやっていかないと、ジリ貧になるってことは目に見えていると、今、あのぉ、輸出に関しては、輸出のために必要な物流施設ですとか、冷凍・冷蔵用の施設ですとか、そういうものについての、まぁ、あのぉ、政策的支援、というものも行っていますし、また、あの、ソフトの面で言うとですね、いかにブランディング（商品の価値向上）をしていくかと、こういう努力を継続することによって、難しい目標、高いハードルだけど、2019年1兆円目標っていうのを、なんとしても達成したいと、まぁ、目標はですね、低いと頑張らないんですよ、難しいぐらいが、ちょうどいいと思います」
気象情報。
スポーツ。
「ニュースウォッチ9」名物の新閣僚インタビュー、昨日の鈴木五輪相に続き、今日は斎藤農相、このコーナーは、桑子真帆アナウンサーの「聞き出す力」の見せどころ。
桑子真帆アナウンサーは、斎藤農相が学生時代に打ち込んだハンドボールの話題を持ち出して打ち溶け、なごやかな雰囲気に。
桑子真帆アナウンサーの、インタビュー相手の懐に、自然スッと入り込む妙義が発揮されて、斎藤農相も話しやすそう、当選3回で閣僚に抜擢された実力派だけに、自信に満ちている感じで、弁舌も滑らか。
「聞き上手」の桑子真帆アナウンサーによって、斎藤農相からは、
「自分たちより弱いチームとやるときが怖い、仕事も同じで、”あ、この仕事は楽にできるな” と思った仕事ほど、気をつけなくちゃいけない」
「目標は、低いと頑張らない、難しいぐらいが、ちょうどいい」
など、政治の話の枠に止まらない、人生に通ずる格言も、飛び出した。
旧通産省出身の斎藤大臣、厳しい国際交渉の修羅場をくぐり抜けてきた経験を通して得た自信と、官僚出身らしからぬ（？）人間的な ”熱さ” を持った人物であることが、伝わって来るインタビューだった、もちろん、それを引き出したのは、桑子真帆アナウンサーの力量である。
明日以降の新閣僚インタビューも楽しみ。
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