桑子真帆アナウンサー「ニュースウォッチ9」新キャスター就任発表会見(2/16)
NHKが昨日(2月16日)、4月から各番組を担当するキャスター、アナウンサーを発表する会見を開きました。
すでに一部で報道されていましたが、桑子真帆アナウンサーが、NHKの看板ニュース番組「ニュースウォッチ9」のメーンキャスターを務めることが、正式に発表されました。
パートナーは、現在「ニュースチェック11」でコンビを組む有馬さんが、スライド起用されます。
なお、2人が異動した「ニュースチェック11」は、青井実アナウンサーと、報道局の長岡香里記者が担当します。
以下、会見の主な内容です。
会見では、息のあった掛け合いで抱負を語る段取りで練習してきたというが、有馬さんが緊張でせりふが飛ぶハプニング。
桑子真帆アナウンサーが「2時間早くスタジオに入らないといけないですね」と笑顔を見せ、「『ニュースウオッチ9』を2人で担うことがとてもありがたいことだと思っております」と発した後に、続くセリフを言うはずだった有馬さんが沈黙してしまったのだ。
このほんの一瞬の間で相棒のピンチを察した桑子真帆アナウンサーは、すかさず「有馬さん、緊張し過ぎじゃないですか?2人で結構、練習したんですけど…。次の切り返しは『ただね、僕たち2人ですよ』という話の流れですよ」とアシスト。
「ブラタモリ」などのこれまでのキャリアで培ったアドリブ力を見せ、場の空気を一気に和ませた。
さらに、有馬さんも「ただね、僕たち2人ですよ」と忠実に“セリフ”を発して出席者を爆笑させた。
有馬さんは「ただね、僕たち2人ですからね。しなやかにやわらかく、新しいことに挑戦するNHKは代表していると思う」とさすがのコンビネーション。
桑子真帆アナウンサーは「その日一番伝えたいことを独自の目線で、独自の機動力を持って掘り下げていく番組。それを2人で担うことができるのはとてもありがたいことだと思います」。
続けて「私たちって、ご想像するザ・NHKというシャキッとしたイメージにはならないかもしれないです」と“脱NHKニュース”を思わせるような発言も。
有馬さんは「大変なことになりました。9時台のニュースは先輩方が大事に育てたブランド。信用を担うのは大変だと思う」と話した。
桑子真帆アナウンサーが、新「ニュースウオッチ9」のキーワードは「そもそも」だと言い、「そもそもという言葉にこだわりたい」と有馬さん。
ここで、桑子真帆アナウンサーは「一つ心に決めていることがあります。それは分かったふりはしないということ。納得感のある番組にしていきたい。基本に忠実に有馬さんと一緒に1つ1つのニュースを追求していけたらいいなと思っています」と、真摯に意気込みを語った。
「ニュースチェック11」を受け継ぐ青井実アナは、「番組の担当を聞かされた時、やりづらいなというのが本心でした。彼女が見せる自然な語り口、上下左右からのカメラからとられる豊かな表情。私は番組のファンでしたし、(桑子アナを見られなくなるのが)残念な気持ちもあります」と感想を漏らした。
有馬さんも「桑子さんの魅力は表情の変化が止まることがない。一番の伝え手としての魅力は分かったフリをしない。自然体である」とたたえると、隣で桑子真帆アナウンサーは「照れます」と微笑み返し。
桑子真帆アナウンサーは「有馬さんは私の中では知識のかたまりだと思っています」と切り返し、「(私が)わかったフリをしないのは有馬さんがいるからなんですね」と感謝していた。
そして、桑子真帆アナウンサーは「強みは2人で伝えることは大事にしてきた。一方的では伝わらないことも、2人で聞き手、語り手になってやってきた」とし、有馬さんとボケとツッコミを入れ替わりやっていいたといい、「キャッチボールをしながら」という新しい番組づくりを誓った。
(会見ここまで)
東京アナウンス室に配属後、わずか3年目でNHKの看板ニュース番組「ニュースウォッチ9」のメーンキャスターに抜てきということもあってか、メディアの注目度も高かったようです。
昨日の各ネットメディアのニュースでも、「ニュース7」から「クローズアップ現代+」に移る武田真一アナウンサーと並んで、数多く報道されました。
「ニュースチェック11」では自身が掲げたキーワード「脱力系」を見事に具現化した桑子真帆アナウンサー。
「ニュースウォッチ9」ではキーワード「そもそも」で、歴史と伝統ある看板ニュース番組に、新風を吹き込んでくれるものと、信じて期待します。
桑子真帆アナウンサーが「ニュースウオッチ9」(月~金曜、後9時)に登場するのは、4月3日(月)放送回からです。
<会見の動画>
<会見を伝えるネットニュース記事>
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